ウェルビーイング塾 実践講座 受講後インタビュー
福井県庁未来創造部 幸福実感ディレクター
ウェルビーイング政策推進チームリーダー
飛田 章宏(ひだ あきひろ)さん
組織の幸福度を高めるウェルビーイング塾
福井県産業労働部労働政策課様では、県内企業で働く方々の働きがいやウェルビーイング向上を目指し、地元企業の経営者・経営幹部の方向けに様々なご支援をされています。
このたび、組織のウェルビーイングを高める実践講座のご依頼をいただき、チームのパフォーマンスを高める手法を学ぶ講座を開催させていただきました。
今回は、講座を受講いただいた福井県庁未来創造部 幸福実感ディレクターの飛田章宏さんに、受講後の感想を伺いました。
ウェルビーイング塾実践講座の様子はこちらからご確認いただけます。
-福井県庁でのお仕事を教えてください
幸福実感ディレクターは、2023年5月に新設されたポジションで、県民の皆さん一人一人が幸せを実感できる社会を目指しており、部門横断的に政策を検討できるよう様々な部署のメンバーとチームを作り仕事をしています。
一説では福井県の県名は徳川家康の孫、松平忠昌公が地名を「福居」に改めたことが由来とされており、幸福に暮らせる土地という想いが込められていたのではないかと思います。私自身、福井はとても魅力的な場所だと感じていますので、その価値を多くの方に実感してもらいたいと考えています。
-幸福実感ディレクターというのはユニークな肩書ですね
県庁では、やりたい仕事に自ら手を挙げるチャレンジ制度がありまして、福井県の幸福度を高める企画立案を行うポジションが募集されていたので応募しました。他にないユニークな肩書でとても気に入っています。
福井県は民間の都道府県幸福度ランキングにて5回連続をはじめ、国、大学の調査でも日本一の評価を得ており、県民の皆さんが積み重ねてきた努力の賜物と感じています。一方で、まじめで勤勉な県民性から、自らの幸せを後回しにしている部分もあるのかな?と感じていました。
幸福実感ディレクターの役割を志願したのは、自分の愛する福井で、県民の皆さんに豊かさや幸せを実感してもらいたいという想いがあったからです。
それをお伝えするには、まず私自身が学び実践する必要があるとの想いから、ウェルビーイング塾に参加しました。
-ウェルビーイング塾の受講前後でどのような変化がありましたか?
ウェルビーイング塾での学びは、私にとってとても大きな変化をもたらしました。
幸福学の研究で明らかになった幸せに必要な4つの要素「やってみよう」「ありがとう」「ありのままに」「なんとかなる」について学び、その中でも特にありのままに自分を認めることの大切さを学びました。
これまでは他人と比較したり、必要以上に気を遣ってしまうなど、自分を出すことにためらうこともあったのですが、自己受容や自分らしさを心がけることで、いろいろな場面で主体的に行動できるようになりました。
例えば、歩数に応じてデジタル地域通貨を付与し、歩数や幸せ実感の変化を分析する実証事業を実施したところ、歩数や幸せ実感が高まるとともに、若者と高齢者の間で新たなつながりが生まれるなど、住民の皆さんにとても喜んでもらえました。
それを皮切りに、自然の中でヨガ・マインドフルネスを体験するイベントや、運動不足になりがちな冬に、気軽に職場で運動するイベントをはじめ、世界的に活躍する大手コンサル会社との幸せ実感の連携協定の締結や、おそらく都道府県の地域おこし協力隊では初となるウェルビーイング政策を担う都市人材の募集など、新しい企画にチャレンジしています。
また、仕事への向き合い方にも変化がありました。
以前は得意じゃないな、向いていないなと感じていた仕事に対しても、「これは自分の視野を広げることになるな」と前向きな気持ちで取り組めるようになりました。
幸福度診断「ウェルビーイングサークル」調査結果
※ウェルビーイング塾 受講者全体の結果
全ての項目でスコアが改善
受講生には、アンケートに答えることで幸福度を計測できる「ウェルビーイングサークル」を受講の前後に行っていただきました。その結果、全項目でスコアの向上が見られました。
特に飛田さんにおいては、受講後わずか一か月でスコアが+11ポイント改善。+5ポイントで別人のように変わると言われているため、劇的な変化と言えます。
-飛田さんがここまで変化できた理由は何でしょうか?
幸福度診断にて点数の低かった質問項目を確認して、改善できるように意識して行動していました。もともと幸福実感を高めたいという想いはあったのですが、ウェルビーイング塾で学んでからは、特に人とのつながりをより大切にするようになりました。
これまでは時間やお金の制約という言い訳から、人との交流の場にあまり参加してこなかったのですが、東京でOB会のお誘いがあったら参加してみるなど、積極的に人と関係する場に身を置くようになりました。
人とつながり、立場や肩書によらないフラットな関係性のなかで、「ありのまま」の自分を大切にして相手を尊重し、言いたいことをきちんと伝え合うという経験が、仕事にとても活かされていると感じています。
-これからの取り組みについて教えてください
県民の皆さんの幸福実感をさらに高めるため、人と人とのつながりから、新たな楽しさや幸せをつくっていくことがポイントと考えています。幸福実感ディレクターとして私自身も幸せを体現しながら、県民の皆さんに自身の幸せ実感に目を向けていただく企画を実施するとともに、世代や性別、障がいの有無、国籍などを超えたつながりも作っていきたいと思います。
飛田さんが現在主導されている企画をぜひご覧ください。
ウェルビーイング政策推進チームのみなさんと
昨年度に引き続き、経営者や経営幹部の方向けにウェルビーイング塾(第2期)が開講されます。
計3回シリーズで実施し、ウェルビーイング経営の効果や手段を体系的に学ぶことができる機会となっています。
皆さまのご参加をお待ちしています。
令和6年度 ウェルビーイング塾(第2期)のお申込みは こちら から
案件名
ウェルビーイング塾 実践講座
クライアント
福井県庁様